- 工学部
- 物質生命化学科
ナノ構造材料化学研究室
生体高分子のナノ構造を再現し機能材料の創出をめざす
- 研究キーワード
- 高分子合成
- バイオミメティック材料
- ナノ構造材料


有機化合物中には、その分子構造に由来したお互いに左右両手のように鏡関係の分子対が存在するが、それらをどのように動かしても重ねることができない。このような構造を有する分子をキラル分子という。アミノ酸(DとL体)はその代表例である。興味深いことに、生命体はアミノ酸の中の一方のキラリティであるL体だけを持っている(ホモキラリティ)。これは生命誕生に関わる謎である。我々は、キラリティという有機化学の概念を無機材料へ展開する新しい不斉選択合成手法を開発し、ナノレベルの無機構造体にアミノ酸のようにキラリティを示す機能材料設計に成功している。現在、その新原理に基づいた種々のキラルナノ材料開発に励んでいる。
金 仁華教授Jin Renhua[工学部/物質生命化学科]
-
新しい機能性ナノ材料開発をめざしています
1ナノとは100万分の1ミリの世界です。当研究室では、生物が示すナノ次元での形の仕組みを理解し、それを化学的手法で模倣することによって、新しい機能性ナノ材料の開発をめざしています。