バイオミメティック錯体機能化学研究室
工学部/物質生命化学科
酵素の構造を参考に人工酵素を開発


酵素における金属イオンに酸素分子が結合した構造
化学反応を自在にコントロールする「触媒」。当研究室は、優れた触媒を開発することによって資源・エネルギー問題の解決をめざしています。私たちが参考にしているのは、生体内にある極めて高性能な触媒「酵素」です。
タンパク質を主体とする酵素には、金属イオンが結合することで触媒としてのスイッチが入るものがあります。たとえば、時に“毒”となる酸素から身を守るための“解毒酵素” も、金属イオンがタンパク質に結合したものです。当研究室では、こうした酵素の構造を参考に、金属イオンとさまざまな化合物を組み合わせることによって体内の酵素と同じように働き、しかも酵素にはない頑丈さや使いやすさを備えた触媒、“人工酵素”の開発をめざしています。
タンパク質を主体とする酵素には、金属イオンが結合することで触媒としてのスイッチが入るものがあります。たとえば、時に“毒”となる酸素から身を守るための“解毒酵素” も、金属イオンがタンパク質に結合したものです。当研究室では、こうした酵素の構造を参考に、金属イオンとさまざまな化合物を組み合わせることによって体内の酵素と同じように働き、しかも酵素にはない頑丈さや使いやすさを備えた触媒、“人工酵素”の開発をめざしています。
Photos
Hikichi Shiro
引地 史郎 教授
[工学部/物質生命化学科]
- 専門分野
- 無機化学
- 生体関連化学
- 触媒化学
生物の仕組みに学び金属の触媒機能を制御する
私の研究は、酵素中に含まれる金属イオンの機能と反応のメカニズムを解き明かし、応用していくことです。金属イオンがおかれている環境と、それに伴う性質・機能の変化を参考に、人工酵素を作ろうとしています。
